理 念
~ 世の中から決して消え去ってはならないもの、それは子供たちの輝く瞳と笑顔 ~
「より強く、より大きく、より早く」ただそれだけを追い求めて走りつづけてきたこの世の中で、私たちは何を得たのでしょうか。合理的な社会が生まれ、大量生産による大量な消費が可能になり、確かに物質的には大変豊かになりました。しかし私たちは、物質的な豊かさを手に入れた代償に、大きな忘れ物をしてきてはいないでしょうか。大きな忘れ物、それは「ともに生きる心」です。昔、私たちの祖父母の時代は、家族やご近所で協力し合い、助け合って生きてきた時代でした。人として生きていく上で、ともにつながり、分け合って生きることこそ大切なことなのではないでしょうか。その「ともに生きる心」を忘れ、奪い合ってきた私たちの現代社会は、今、さまざまなひずみを生み始めています。そして、そのひずみによって犠牲になっている子供たちがいることを決して忘れてはならないのです。
親が些細なことから、小さな子供を虐待し心と体に深い傷を負わす、生活能力のない両親が子供を置き去りにして蒸発してしまうなど、命そのものの尊厳を軽視する人が増えてしまった時代になりました。また、世界に目を向けてみると、目を疑うような貧しい生活を強いられている子供たちがおおくいるのも事実です。
子供たちの純真な瞳は常にキラキラと輝いていなければなりません。子供たちの顔は屈託のない満面の笑顔でいっぱいでなければなりません。現代社会にはその瞳の輝きと笑顔を失いつつある子供たちがたくさんいます。親の都合でやむなく施設に預けられている子供、突然親の愛情を受けられなくなった子供、経済的な事情で希望の学校に進めない子供、貧しい国家事情により、まともな教育を受けられない子供たち。その子供たちの瞳の輝きと笑顔を少しでも取り戻していくことが、私たちの役割であると痛感するのです。また、不況が続く情勢下において、子供たちの限りない才能を伸ばしていくこと、人材育成こそが、いずれは各方面の法人、大きくは豊かな国家づくりのための、かけがえのない財産になると私たちは信じるのです。
特定非営利活動法人国際ボランティアセンターは、何らかの事情を抱え、物質的にも精神的にも不自由な暮らしを強いられている日本や海外の子供たちの環境に視野を広げ、チャリティー事業を発展させるために設立する団体です。 具体的には、国内や海外で活動できる、ボランティアスタッフを養成し、各家庭で不要になった衣服・玩具等の改修、各企業において不要になったノベルティー文具の回収などを呼びかけ、各地の児童施設へ届けます。又、全国の主だった催事場においてチャリティー募金箱を設置したり、法人の会員も広く募り、チャリティー会費として活動資金を集め、海外の貧しい子供たちへの衣服・運動靴などの提供や、教育施設建設に向けての活動をし、経済事情で高校・大学に進学できない国内の子供たちの育英資金としても運用します。そして、これらの活動にプロスポーツ選手が参加することにより、子どもたちがスポーツに対して興味を抱き、楽しさを実感する機会を与え、積極的にスポーツに参加してくれることを理想としています。私たちは人とつながり、喜びを分け合い、ともに生きることを大切に活動する団体なのです。
よって、当団体の趣旨に賛同し参加を希望する方から、これからの活動を支える人的及び剤的な支援を受けるためにも、様々な契約締結に際しても、法人格が必要であると思われます。また、営利を目的とする団体ではありませんので、これらの目的を実行するために特定非営利法人・国際ボランティアセンターを設立することになりました。
「子供たちの笑顔が何よりうれしい」
最初の頃、個人で活躍していた時は、 友人や知り合いから集めたUFOキャッチャーのぬいぐるみや銀行が統廃合になった際に、 旧名称が入っているノベルティ文具やメーカーで余ったものを頂戴し、現地に届けていました。 日本の家庭や社会では必要とされていないものでも、現地の子供たちがそれを手にした時、 なんとも言えない笑顔を見せてくれることが何よりうれしいのです。
「現地に直接行く理由」
各地で活躍されているボランティアの方から 「日本はボランティアの名ばかりで現地入りし、実際には現地の遊興施設で遊んで帰っていく日本人も多い」 と胸が痛むご指摘も受けます。ボランティア活動に携わるからには、 そのような生な声を実際に聞かなければならないと思いますし、ただ物品を送るだけではなく、 実際に子供たちに手渡しをし、本当に喜んでもらえたのか、 又、実際に役にたっているのかを確かめるべきだと考えるからです。
「今後の目標は?」
今まで、個人でのボランティア活動をしてきましたが、個人での活動にはやはり限界があります。 IVCは、周りの皆さんから背中を押され設立できた団体です。 これからは、皆で力を合わせて、一人でも多くの子供達の笑顔を見たいと思っています。